軽井沢のバス事故。

半年以上前の話ですが、つい最近、お会いしたかとこの話題に。

事故当時、FBにアップしたものですが、その方がFBをやっていないが読みたいとのことでこちらにもアップさせていただきます。

 

多くの若人の命が奪われたのはほんとに残念です。

TVなどで専門家です!
みたいな感じでいろいろ語ってらっしゃるのをみますね。
残念なのは大型車の運転経験がない人が語っていること。

 

ここでいう大型車とは「大きい車」という意味ではなく「重たい車」というところがポイント。

あの現場を2速ではくだらないだろうし3速では100㌔も出ない。

排気ブレーキの話は多少出てくるけど、リターダーやパワータードブレーキの話はでてこない……..

車重があるバスにとって8%の勾配がいかにこわいものかを実感としてわかっていない。

 

そして、いったんスピードが出てしまったらこのような条件下ではフットブレーキを踏んでもムダに近いこともわかっていない。

ブレーキ故障がないとしたならば、『スピードをのせない』ことを前提とした車速のコトロールができていないことが問題ですね。

一度、スピードがでてしまったらムリなんです。それが「重さ」のこわさ。

同僚運転手もそれまでの運転でこの人に峠道を運転させたらヤバい!と、わからなかったのだろうか?

 

この国の構造的な問題ですね。
現業職、ブルーカラーに対するリスペクトがさなすぎますね。

 

一時期より、回復傾向にあるとはいえ、深夜勤務もあるフルタイムでも年収300万円台まで収入が落ち込んでいた業界ですからね。
その前提がある上での、格安バスツアーだ!とか言って喜んでいたわけですからね。

 

亡くなった命を考えたときに、とかげのしっぽきりで終わらないことを願わずにはいられません。

 

 

20年近く前に、今回のバスの倍以上の車重のトレーラーに乗り、ちょうどその頃に大型二種免許をとったおっさんのひとり言でした。